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「サクス。パティの様子はどう?」
パティが、控え室に入ってきた男を見る。
「パティは元気だよ。ステラ」
サクスも顔を上げる。昨晩の疲れが取れていないのか、隈ができている。
「そいつは良かった。サクスは、寝なくていいの?」
赤茶色をしたショートカットの男が、微笑んだ。首にネックレスをしている。小さな銀色の細長い筒が揺れていた。
ステラは、サクス同様この獣保護施設に住んでいる。
歳はどちらも二十半ばで、仕事仲間としての歴は長い。
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