プロローグ

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それを確認してサクスも前へと視線を走らせた。 真っ黒な荒野に、四駆車のライトが伸びる。 不安定な大地が、タイヤで削られる音が響きわたる。 空には月も無く、漆黒が世界を包んでいた。 荒野も中程にさしかかったそのとき、空が騒がしくなる。 空中から攻め込んだ音の正体は、敵のプロペラ機であった。 プロペラの回転する音と銃声が重なる。 四駆車を銃弾が掠めて、前進を妨害した。
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