165人が本棚に入れています
本棚に追加
女が鼻で笑う。脅しの一発が放たれ、渇いた音が闇に響く。銃弾がどこかに飛んで行った。
サクスは、挑発的な女を見据え、女の顔を記憶する。
「おいおい、荒野で死ぬのは俺も勘弁だ」
女が次の合図を出そうと手を振る。
サクスが蜂の巣になることを覚悟した時、援軍は空から現れた。
空から降る弾丸の雨と縄梯子。サクスは、暴れるパティを抱き締めて縄梯子に掴まる。
「――っ、撃て、逃がすな!」
首謀者含む一同が騒ぐ中、サクスを乗せたプロペラ機は高度を上げた。
最初のコメントを投稿しよう!