プロローグ

8/8
前へ
/484ページ
次へ
女が鼻で笑う。脅しの一発が放たれ、渇いた音が闇に響く。銃弾がどこかに飛んで行った。 サクスは、挑発的な女を見据え、女の顔を記憶する。 「おいおい、荒野で死ぬのは俺も勘弁だ」 女が次の合図を出そうと手を振る。 サクスが蜂の巣になることを覚悟した時、援軍は空から現れた。 空から降る弾丸の雨と縄梯子。サクスは、暴れるパティを抱き締めて縄梯子に掴まる。 「――っ、撃て、逃がすな!」 首謀者含む一同が騒ぐ中、サクスを乗せたプロペラ機は高度を上げた。
/484ページ

最初のコメントを投稿しよう!

165人が本棚に入れています
本棚に追加