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「だから私・・・この高校で野球をすることにしたんです。なので慎也さん、私たちのコーチをしてください!無理にとは言いませんが・・・」
「・・・怪我が治るまでだったら・・・」
「本当ですか!?」
「あぁ・・・」
こうして慎也は期限付きだが、初めて野球を指導する立場を引き受けてしまった。
次の日、大学の講義が終わると荷物をまとめ、購買でスポーツ新聞を買って大館女子へ向かった。野球場へ入ると丁度部員たちはウォーミングアップをしていた。
「あ、慎也さん!」
優希は慎也に気付くとメモ用紙を持ってやってきた。
「今日はどうしますか?」
「そうだな・・・まずはみんなの実力が見たいから・・・優希、ノック頼めるか?」
「ノックですか?いいですけど・・・」
慎也は優希に部員たちのポジションを書いてもらいベンチに座った。
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