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  渚が連絡したのか、《ゆきや》が店の下まで迎えに来てくれていた。   「らっしゃあせぇっ!」   やっぱり、何を言ってるのかわからない。 と言うか、私の中のホストのイメージがぶっ壊れていく。   ボロボロのソファに、穴だらけの壁。従業員に男前は…居ない。   席へと案内されてすぐ、金髪の糸目が私の隣へ着いた。   「渚ちゃん、久しぶりー。…えーっと…初めまして?」   「マジナメてる。客商売で、1週間前の客を覚えてないとか素晴らしいよね。」   ストレスも溜まり、仕事終わりで、お酒が入ってる私には怖いものはない。   「え…もしかして雅ちゃん?!初めて会った時と全然違うからわかんなかった!」   慌ててフォローする《タカ》   「あーはいはい。お疲れ。」   素っ気なく返す私に、タカは慌てて私のご機嫌取りに走る。   「めっちゃ可愛くなってんじゃん!雅ちゃんその服似合うし!」   色営スタート。   「ありがとー。でも私、こんな服苦手」   なんか馴れ馴れしくて、目の前でニヤニヤする渚と、隣で色恋掛けて来るタカに挟まれて、酒を煽った。  
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