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それからメアリーは二人を出口へと案内する。歩いている間、みんなで出る方法を考えたが結局、見つからなかった。
「本当にいいの?」
「うん。二人が私のことをいつまでも友達でいてくれるならそれでいい」
ギャリーは何度も同じことを聞くがメアリーの答えは変わらない。彼女はここにいると決めた。それが一番正しい選択だと思って……
「ここが出口」
絵空事の世界。メアリーが指したその絵はイヴがこの世界に来る要因となった絵の1つだった。
「メアリー…」
「そんな顔しないでイヴ。私はもう大丈夫」
メアリーはそう言うが、彼女の本心はきっと…。イヴはメアリーの夢がここで朽ちていくのが嫌だった。諦めたくなかった。三人で出る方法がきっとあるはず……頭の中で必死にその方法を考えようとするが…
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