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「……何でアタシはこれなのよ……」
「やっぱり苦手?」
「まあ、少し苦手かな?。でも頂くわ、大事にする」
ギャリーは人形を受け取った。少々不気味な人形だが長い間この世界にいたせいか、少し慣れてきた。
「じゃあ、そろそろお別れね…」
別れというものは寂しくなるものだ。もう二度と会えないなら尚更だ。メアリーは今にも泣きそうな状態だった。
「そうね…お別れの時だわ…。イヴ、メアリー、こっちに来て」
ギャリーは【絵空事の世界】の前にイヴとメアリーを立たせた。
「ギャリー…?」
イヴはギャリーの表情が気になった。まるで何か覚悟を決めたかのような真剣な目で二人を見つめるギャリー。少しの間を置いて、彼は二人に言う。
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