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「アタシね、三人で出る方法をずっと考えてた。でも、ダメだわ…何にも思いつかない。だから…アタシ…」
「えっ……!?」
ギャリーはメアリーの体を押した。バランスを崩し、後ろに倒れるメアリー。後ろにある【絵空事の世界】に体が当たると、メアリーは絵の中に入ってしまった。
「ギャリー……!」
「ごめんね、イヴ。あの子を助けるためにはこの方法しかないの。でも…もしアタシも外に出ることができたら……」
今度はイヴの体を押した。ゆっくり、倒れるイブの体。イヴの目から一粒の涙が流れ落ちた。
「三人でマカロン食べに行きましょ」
ギャリーは笑顔でそう言った。絵の中に入っていくイヴを見届けながら………
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