168人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
「メアリー!」
ここは美術館。走ってはいけないことはわかっていた。でも不安だったイヴは走って、メアリーを探し始める。
「あっ…!」
誰かとぶつかってしまった。イヴはすぐに立ち上がり、「ごめんなさい」と謝った。
「イヴ、やっと見つけたわ。ダメよ、走ったら。みんなに迷惑です」
ぶつかった相手はイヴのお母さんだった。お母さんはイヴを注意する。
「お母さん…」
もう帰れないと思っていた。もう会えないと思っていた。イヴはお母さんの顔を見て、今にも泣きそうになる。
「そうだ!お母さん!」
でも今は泣いてる場合ではなかった。メアリーを探さないといけない。
最初のコメントを投稿しよう!