後編

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美術館の中に入る。受付を済ませ、パンフレットを受け取る。パンフレットにはこう書かれている。【ゲルテナ展】。ゲルテナの作品達が再びこの場所に展示されていたのだ。 二人は一階を探索する。【無個性】…【赤い服の女】…久しぶりに見たゲルテナの作品達は二人にあの日のことを思い出させる。 「あれは…」 イヴは足を止める。大きなフロアにある一枚の大きな絵。 「ギャリー…」 ゲルテナの歴史はあの日を境に変わっていた。ゲルテナの最後の作品は【メアリー】から【少女を助けた男】に変わり、ギャリーという人間は存在しなかったことになっていた。そしてそのことを知っているのはイヴとメアリーの二人だけ…
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