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もう一度、あの世界に行ける。たった一枚の花びらが一つの可能性を生み出したのだ。
しかし、まだ問題があった。
例え、あの世界に行けたとしてもどうやってギャリーを助ければいいのか。この問題を解決しなければならなかった。
「でもメアリー、どうやってギャリーを助けるの?」
イヴはメアリーに質問した。すると意外な答えが返ってきた。
「一つだけ方法があるわ」
少しだけ間を置いて答えた。メアリーは急に真剣な顔になる。
「ほ、本当に…!?」
「うん。でもあくまで可能性があるだけ。絶対に成功するとは限らないよ」
「可能性があるだけでも十分だよ。だってあの時、私達は何もできなかったんだから…。メアリー、教えて。ギャリーを助ける方法を」
イヴにそう言われ、メアリーは頭の中を整理する。少しだけ重たい空気の中、メアリーはゆっくり口を開く。
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