後編

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「イヴ、手伝ってくれる?」 メアリーはイヴに頼むと、もちろんイヴは 「もちろんよ」 快く引き受けてくれた。 「一緒に頑張ろう、メアリー」 「うん」 ギャリーを助けたい。そんな思いが二人が芸術家になるきっかけとなった。そして…現在に至る。 イヴは無事にあの世界に入ることができた。あの世界は11年経っても変わっていない。 「はあ…はあ…!」 イヴの後ろには赤い服の女。 昔の自分だったら怖くなって、泣いていただろうな~と思いつつ、逃げるイヴ。 近くにある扉を開け、急いで入る。赤い服の女が入らないように扉を閉めた。 「薔薇!薔薇を!」 赤い服の女はそう言いながら、扉を何度も叩く。イヴは赤い服の女が自分で扉を開けることができないことをなんとなく覚えていた。
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