後編

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「薔薇…ね」 前は5枚しかなかった薔薇の花びらも、今は10枚ある。自分もあれから成長したんだなとイヴは思った。 「ギャリー……」 イヴはギャリーを探しながら進んでいた。初めて出会ったあの場所にもギャリーはいなかった。 「どこにいるの…?」 イヴは少し疲れていた。ここにきてからゲルテナの作品達に追いかけられてばかりだった。 「案内してあげようか?」 「え…!?、きゃあ!」 イヴは誰かに頭を殴られた。5枚くらいは散っただろうか。イヴの後ろには誰もいない。 誰が殴ったの?。そんなことを考えてるうちに花びらがひらひらと落ち、そしてイヴは倒れてしまった。 真っ暗な世界。ここは夢の中なのか?。 「…!」 イヴの目の前には9歳のころのイヴが立っていた。あの時の自分。もう一人のイヴはイヴに質問する。
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