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「私はあの時、何もできなかった。今の私はできるの…?。それともやっぱりできないの…?」
もう一人のイヴは悲しい目をしている。イヴはもう一人のイヴに
「できるよ。だから、私はここにきたのよ」
そう言い、イヴはもう一人のイヴの頭を優しくなでる。もう一人のイヴは少し笑顔になる。
「そう…。じゃあ、頑張ってね。今の私」
もう一人のイヴの最後の言葉でイヴは目を覚ます。薄暗い部屋。
「う………!」
部屋の奥には赤い目の人形やおもちゃ、そして真っ白な絵が飾ってある。
「ここは…」
イヴはこの部屋に来たことがあった。ここは…メアリーの絵が飾ってあった場所だった。部屋の中心には椅子と白いキャンパス。部屋には誰もいない。
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