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「どうした?、どうしてそんなに悲しむのだ?」
イヴに声を掛ける。ギャリーにはわからない。何故、イヴがこんなに悲しい顔をするのか。
うつむいたまま、イヴの目から涙があふれる。
「…こんなのあんまりだよ………」
とうとうイヴは泣いてしまった。あまりのショックに言葉が出ない。ただひたすら泣き続けた。
「お、おい!。な、泣くなよ…なんで泣くんだよ」
必死に泣いているイヴを慰めようとする。何かないかとギャリーはポケットの中をあさり始めた。
「あっ、そうだ!。こ、これ、あげるよ!。な、だから泣くなって…」
ギャリーはポケットに入っていたあめ玉をイヴに差し出した。
「あれ…?。あめ……うっ…!」
急にギャリーは頭を押さえる。
前にも誰かにあめ玉をあげたような…。ギャリーの脳裏に映る少女の姿。ギャリーは頭を押さえながら苦しみ出す。
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