後編

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「どうした?、どうしてそんなに悲しむのだ?」 イヴに声を掛ける。ギャリーにはわからない。何故、イヴがこんなに悲しい顔をするのか。 うつむいたまま、イヴの目から涙があふれる。 「…こんなのあんまりだよ………」 とうとうイヴは泣いてしまった。あまりのショックに言葉が出ない。ただひたすら泣き続けた。 「お、おい!。な、泣くなよ…なんで泣くんだよ」 必死に泣いているイヴを慰めようとする。何かないかとギャリーはポケットの中をあさり始めた。 「あっ、そうだ!。こ、これ、あげるよ!。な、だから泣くなって…」 ギャリーはポケットに入っていたあめ玉をイヴに差し出した。 「あれ…?。あめ……うっ…!」 急にギャリーは頭を押さえる。 前にも誰かにあめ玉をあげたような…。ギャリーの脳裏に映る少女の姿。ギャリーは頭を押さえながら苦しみ出す。
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