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「おめでとう」
「おめでとう」
周りからは「おめでとう」という祝福の言葉。イヴとギャリーの周りにはいつの間にか赤い目の人形が沢山いた。
「ど、どうなってるのよ、これ…」
記憶が戻ったばかりでまだ状況を理解していないギャリーはキョロキョロと周りにいる赤い目の人形を見る。
「さあ、出口はあっちです。君達は外に出られるんです」
赤い目の人形はイヴの袖を引っ張る。イヴはにっこり笑うと、ギャリーの腕を掴んだ。
「行こう、ギャリー」
「……い、行くって…どこに?」
「もちろん、出口だよ」
ギャリーの腕を引っ張り、出口へと向かうイヴ。この時、イヴは理解した。メアリーの描いた絵がゲルテナの作品として認められたこと。そして、自分の頭を殴った犯人が誰なのか?。
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