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赤い目の人形に案内されながら薄暗い通路を歩く二人。イヴはギャリーに今までのことを全て話した。ギャリーは
「そうか…あれから11年も経っていたのね」
あの日から11年も経っていたことすら知らなかった。
「ねえ、ギャリー」
「ん、何?」
「あの日の約束、覚えている?」
イヴは少し恥ずかしそうに言った。昔、ギャリーとした小さな約束。でもその小さな約束があったから、イヴはギャリーを助けようとここまで頑張ってこれたのかもしれない。
「もちろん覚えてるわよ。出たら、みんなでマカロン食べに行きましょう」
ギャリーはあの日の約束をちゃんと覚えていた。
「う、うん…」
少しだけ顔が赤くなる。イヴはゆっくりギャリーの手をぎゅっと握ると、彼も少しだけ顔が赤くなるのが見えた。
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