168人が本棚に入れています
本棚に追加
「わかりました。必ず、メアリーに渡します」
「そうか…よかった」
ゲルテナは安堵すると、黄色い箱をイヴに渡した。
すると、薄暗い通路は少し明るくなる。イヴ達を照らす一つの光。
「絵空事の世界が光っている…」
イヴは後ろを向くと、【絵空事の世界】が光っていた。
「イヴ!」
この世界を出るチャンスは今しかない。そう思ったギャリーはイヴの腕を掴んだ。
「さあイヴ、行きなさい。メアリーのこと頼んだよ」
「はい。さようなら…ゲルテナさん」
イヴはそう別れを告げた。
イヴ達は急いで【絵空事の世界】の絵の中へ…。絵の中は深海のように真っ暗な世界。しかし、一瞬で世界は変わる。人のいる世界。やっと元の世界に戻れた。
最初のコメントを投稿しよう!