後編

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「わかりました。必ず、メアリーに渡します」 「そうか…よかった」 ゲルテナは安堵すると、黄色い箱をイヴに渡した。 すると、薄暗い通路は少し明るくなる。イヴ達を照らす一つの光。 「絵空事の世界が光っている…」 イヴは後ろを向くと、【絵空事の世界】が光っていた。 「イヴ!」 この世界を出るチャンスは今しかない。そう思ったギャリーはイヴの腕を掴んだ。 「さあイヴ、行きなさい。メアリーのこと頼んだよ」 「はい。さようなら…ゲルテナさん」 イヴはそう別れを告げた。 イヴ達は急いで【絵空事の世界】の絵の中へ…。絵の中は深海のように真っ暗な世界。しかし、一瞬で世界は変わる。人のいる世界。やっと元の世界に戻れた。
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