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「メアリー、ただいま」
イヴは目の前にいるメアリーに言った。メアリーはイヴの後ろにいるギャリーとシエルを見て…
「お帰りなさい」
笑った。長い間、心の重荷を引きずっていた彼女は笑顔になった。やっと、全てが終わったんだ。
「メアリー」
イヴはあの箱をメアリーに渡した。
「開けてみて」
「う、うん…」
メアリーはゆっくり箱のふたを開ける。中に入っていたのは…
「これ…」
一本の絵の具の筆と赤い目のウサギのぬいぐるみ。そしてウサギの耳に挟まれていた「メアリーへ」と書かれた一枚のカード。カードの裏には黄色い薔薇の絵と彼からのメッセージ。
「私が最後に完成させた作品。そんな君が今は人間として生きていることを私は誇りに思っている。メアリー、私を作品として生き返らせてくれてありがとう。いつまでも幸せに お父さんより」
それはゲルテナからの感謝のメッセージ。
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