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「おらぁぁぁぁっ!」
道場に響く女の叫び。
それと同時にスパーンと竹刀と竹刀がぶつかり合う音が聞こえる。
「ま、参りました・・・・。」
「弱いなぁぁ」
少女は、はぁっと溜め息をつくと自分の足元で腰を抜かしている隊士を見下ろす
「君は踏み込みが甘いっ!びくびくしすぎ。」
「ひぃぃっ!す、すいません!」
隊士は少女の眼光に更に怖じけずいて、後ずさりする。
「今日の朝稽古はここまでっ!みんな朝御飯食べよ♪」
そんな隊士には目もくれず、少女はさっきとはうって変わって可愛らしい笑顔を見せた。
他の隊士達も一瞬見とれていたが、すぐさま返事をすると後片付けをしはじめた。
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