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ティムとファルミナの結婚式の日。
薬を貰ったディアがガルダと共に会場から姿を消した。
「やっとガルダにプレゼントをあげられるわ。」
「はは、毎日貰ってますけどね。ディアの愛情をたっぷりと。」
既に化身していたガルダがディアの額に口づける。
「ん、そうだけど……。このプレゼントは私も欲しかったの……。どう頑張っても一人じゃ作れないし……。」
「一人で作ったら驚きですよ。まあ、種まきしないで作っちゃう女神もいますけど。」
「それだと二人の子供にならないでしょ?私はガルダとの子供が欲しいんだから。」
「私だってディアとの子供が欲しいですよ。という事で、早速仕込んじゃいましょうか。」
言いながらディアをベッドに押し倒す。
「仕込むって……料理するみたいに言わないで。」
「ごめんね。実は早く愛したいというのが本音です。」
苦笑するガルダに微笑むディア。
「私も同じよ。早く愛して、ガルダ。結果は後からついて来るんだし……。」
求める彼女にキスをして、先に進もうとしたガルダがハッとした。
「ディア、忘れずに飲んで下さいね。飲まないと子供は出来ませんよ。」
「あっ、そうだった!」
女神の妊娠に必要不可欠な薬。
アシュヴィン双神に貰った排卵誘発剤を口にする。
「うえ、変な味……」
「はは、じゃあ口直しにどうぞ。」
ガルダのキスで薬の味は消えてなくなった。
こうして準備を整えたディアは、ガルダの愛を受けて懐妊したのである。
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