プロローグ

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田舎町に住んでいる俺は、中学生のころは陸上をしていた。 正直そんなに足が速かったわけでもないが真面目に部活をして、真面目に勉強をして生きていた。 高校に入ってからは、ゆるーく生きようと決めて 部活にも入らず怠惰に過ごしていたところ、あるFPSゲームに出会った。 初めてやるのに結構うまくできてそれで何度かプレイしているとやめられなくなり それがきっかけでFPS専門のゲーマーとなってしまったというわけだ。 自分でいうのもなんだが俺はかなり強い。 現実では、なんの役にも立たない俺がゲームの中では英雄扱いされている。 学校がない日は、日がな一日ゲームをしているときもある。 だが両親ともに俺がゲームに没頭していることについてなにも言わない。 俺になんて興味がなんだろう。 来年は就職か受験をすることになるが、ここは田舎だ。 コネや人脈さえあればどうにかなる。 もっともコネも人脈もあるとは言えないような状態だけどな。 ピロリン♪ 「ん?」 画面の左上にメール受信を知らせるマークが表示されてた。 どうせまたタッグマッチやりましょうとかだろうな。 そう思いながらメールを開く。 「こんばんわナガレ様。 貴殿のお力添えをいただきたくこのような形でご連絡させていただきました。 ご協力願えるのならば返信のほどをよろしくお願いいたします」 やけに中二臭い文。 今夜は暇だしあと一戦くらいなら良いか。 「わかりました。今からルーム作成します。タッグでよろしいですよね?」 少し悩んで返信すると数秒後に返信が届いた。 「はいありがとうございます(〃´・ω・`)ゞ」 すぐさまルームを作成して招待状を出すと間髪をいれない勢いでレインがログインしました。 と表示された。 さっきの2位のやつかよ。 武器を装備しなおして、準備は完了。 レインってやつも準備完了と表示されている。 …3 …2 …1 ―READY― ーGOー GOサインと同時にいつものように駆けだそうとしたがなにかおかしい。 俺のキャラにだけラグが発生している。
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