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このすました態度にエラそうな感じからしてそんなもんだろうよ。
「他に聞きたいことは?」
「…ない。寝るからほっといてくれ」
「あっそ」
学園とやらにつくまでまた眠ることに決めた俺はベットの中にもぐりこんだ。
実際はこんな状況で眠れるわけもなく、薄目で外の景色を眺めたりしていた。
外の景色は日本にはありえないような景色で、ずっと平原が続いている。
馬車の通っている道も整備されているとは言い難く、むき出しの地面だし
人の住んでいるような民家があってもそれは煉瓦造りで中世ヨーロッパにありそうな家だ。
日本じゃアリエナイ。
空には変な紫色の鳥が飛んでいるし、時々オオカミのような生物の姿も見えた。
ここは本当に地球じゃないっていう実感が少しずつ湧いてきて怖くなった。
もし家に帰れたとして、俺を待っている人なんていないし、友達だって少ない。
帰ってもまたゲームして過ごして…
だれも俺の事なんて必要としてくれなのに帰りたがっている自分がいて少し滑稽だった。
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