雨音は喝采に似て

1/22
前へ
/22ページ
次へ

雨音は喝采に似て

雨粒が一つ、前髪の先から落ちていった。 それをただ見送り、床に七滴目の染みが出来るのを数える。 「僕…なにっ」 …っやってんだろ。 喉に引っかかり、声は途中でかすれて消えた。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加