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「な、なによコレー!?」
明らかに自分より大きい、真新しい制服を手にしている雅は、たった1人、ロッカールームで叫んだ。
「は?メンズLって…
あたし、女ですけどぉー!?」
「しかも、Mですけど…」と、内心呟いた。
さぁ、どうするべきか。
今日は守護隊の入隊式だ。
初日からこんなトラブルなんて、雅らしい。
なにせ、彼女はトラブルメーカーだからだ。
ズボンを当ててみても、丈が確実に残っているし…。
もちろん、上のジャケットもブカブカだ。
なんだか、子供の頃こんな格好してたなぁ。
なんて、思っている。
「そうだ、名前!」
ジャケットの胸元に縫ってあるネームを見れば、誰のかわかんじゃん!
あたしの制服持ってるバカがいるかもしれないし!
気づくのが遅いところも、全く変わっていない。
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