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心の中で溜め息をつく。
男なのに美少女みたいな容姿。
声の高さも女の子のようだった。
(多分、端から見たら女の子にしか見えないんだろうな…)
記憶を失う前の自分は苦労していたんだろうなと思うのは容易だった。
工藤さんと登校して、昇降口の貼り紙を見ると偶然にも同じクラスだった。
「よろしくナオ」
「よろしく」
僕は工藤さんと一緒に自分のクラスへ向かう。
校舎は思ったより広く立派だった。
(どこに何の教室があるか覚えないとな…)
僕は工藤さんについて行きながら辺りを見回す。
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