始まり

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それは突然の出来事だった。 気が付くと白い天井が見えた。 「気が付いたかい?」 頭だけ動かして声の主の方を向く。 「あなたは…誰?」 声の主は笑った。 「そうだ。自己紹介がまだだったね。私は須川亮。見ての通り医者だよ」 「須川さん」 「ん?なんだい?」 僕は微笑む須川という医者を真っ直ぐ見て尋ねた。 「僕は誰なんですか?」 空気が凍った。 須川さんは引きつった笑みのまま答える。 「君は黒沢直人くんだろう💦」
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