始まり

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「そうなんですか?」 「そうなんですかって…もしかして君は…」 「何も覚えてないんです…」 僕の言葉に須川さんは息を呑んだ。 「そうか…なら、私が知っていることを話そう」 そう言って須川さんは、なぜ僕がここにいるか話してくれた。 「君は交通事故に遭ったんだ。女の子を助けるために身体を張ってね」 「僕が?」 「そうだよ。君は女の子を突き飛ばして代わりに車にひかれたらしい」 「そうなんですか…」 「運ばれてきたときは驚いたよ💦かなりの出血だったからね」 「それでその女の子はどうなったんですか?」
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