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“記憶喪失”ということを知られないように過ごす
ということだった。
(これから僕は偽りの僕を演じ続けることになるだろう)
窓から青い空を見る。
(それでも…)
小鳥が飛び、車のエンジン音が聞こえる。
僕は…
誰にも傷ついて欲しくない。
この日から僕は“黒沢直人”という人を演じ続けていくことになった。
これからの日常をどういう風に過ごしていけばいいのか分からない。
だけど…
(もう決めたんだ)
僕は布団を被り目を閉じる。
これから送る偽りの日常のことを考えながら…
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