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勠斗の家からは割りと近いこの高校は、彼らがついこの前まで通っていた中学と同じ敷地内にあり校舎も繋がっているため、校門の周りには新学期を迎える中高生でごった返していた。
明音「うわっ!毎年だけど、やっぱ凄いね…って、勠?」
勠斗はというと早々と新クラスの表をを見て、下駄箱のほうに歩いていた。
明音「なんで、いつも先に行くの」
少しムッとしながらも新クラスを見に行く明音。
新クラスの表が貼ってある掲示板の前では
久美「明音!一緒の組だよ!!」
朝から元気のいい彼女は矢神久美。
明音や勠斗とは小学生からの親友。
明音「ほんとに!?」
久美「うん!」
明音「よかったぁ。」
久美「勠斗もだよ。あれ?勠斗は?」
明音「一緒に来たんだけど、先に行っちゃった…」
久美「勠斗って朝、機嫌悪いもんねぇ」
明音「うん…」
一輝「よぉーっ!久美!明音!」
これまた元気がいいというよりうるさいのは藤村一輝。同じく勠斗たちと小学生からの友達。
久美、明音「おはよ」
一輝「康介も玲奈も同じ組じゃん!!すげぇ!ちょー楽しいだろこのクラス!」
康介とは佐々木康介、玲奈は松井玲奈。この二人もまた小学生からの友達である。
久美「はいはい。もう、うるさいよ。」
一輝「早く教室いこーぜ!」
久美「明音、行こっ」
明音「うん。」
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