~眠りの家~

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優雨は私の問いかけには応えず黙って歩き出した。 大好きだった恋人が。もう会えないはずの恋人が、走れば追い付きそうな距離にいる。 何故そこにいるのか。理由なんてどうでもよかった。 私は思わず後を追って走り出した。     ……………   ここは…墓地?   気が付くと墓地の様な所に入り込んでいた。 先には扉がある。   あの扉の向こうに優雨が…   私はためらいもなくドアを開ける。 するとそこは箱庭の様な場所だった。 優雨は更に奥の扉へと歩いて行く。   その扉を開けると視界が開けた場所。   ここは…   何か不気味な場所だった。 その広い庭に佇む1つの建物に優雨は入って行った…。   「待って!私。まだアナタに…」   サヨナラって言えてない。そう言おうとしたが言葉が遮られた。 私は建物へ入った。     その瞬間凄い光で一瞬何も見えなくなった。
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