3話~躑躅森優真のバイト~

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 「お客様、何かご不満がありましたか?」  「先程の店員は何ですか?早くクビにした方が良いですよ?」  さっきから勝手な事ばかり…何がしたいんだあの客は…。  「彼が何か無礼を?」  「ええ。先程の店員の勤務態度が非常に悪く、さらには恐喝しようとしたんです!」  嘘つけ!!髪をむしるぞ!  「さぁ…早くクビに…!?」  客がまだ何かを言おうとした途端に店長がいきなり拳銃を構え出した。  「貴様、密偵だな!何を企んでいる!」  「えっ!?いや…ボクはただの客で…」  「店長!お客様に何をするんですかっ!?早くそんな物を片付けて…」  「何!?まさかこのコルトパイソンでは割に合わない相手なのか!?ならばこのバズーカで…」  違あぁぁぁう!!  「す…すすすいません!調子こいてすいませんでしたぁぁぁー!」  客は号泣しながら謝ると逃げるように店を出た。(というか逃げた。)  「躑躅森!お前の適切な対応のおかげで店の平和は守られた!お手柄だ!」  「い…いえっさ…。」  むかつく客に勝ったその日、ボーナスを貰いましたがとても疲れました。
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