5話~遊馬楽人と無名少女~

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 「実は先程彼氏にフラれたんです…。」  「…彼氏はどんな奴だったんすか?」  「…小林君と言う人でちょっとだけうっかり屋さんなんですがとても優しい人でした。」  「そいつにフラれたんすか?」  「はい、彼とは数週間だけの付き合いだったんですが…勇気を出してある秘密を打ち明けたらフラれたんです。」  「そうすか…。」  どんな事情があったかは知らないけどよ…とんだ糞野郎だな!  この娘が秘密を打ち明けるのに勇気を出しているのによく簡単にフラれるな!  「…あの、彼を責めないでくれませんか?否はあたしにあるので…。」  「…少しは責めても良いんすよ?」  「…貴方にだから言えるんですけど…あたし、じょそうが趣味なんです。」  来たー!殺し文句っ!  それにしても除草が趣味なんて変わってんな…?  それに秘密にする事の程でもなさそうだし…?  「それで彼に『男に趣味は無い』と言われたんです。」  「何んすかソレ!まるで貴女が女の子じゃないと否定したような言い方は!」  「違うんです!…あたし…男の子なんです!」  …あれ?俺の耳…腐ってんの?  「すいません…今、聞き取れませんでした…。」  「あたし…よく女の子と間違えられるんです。それに心も女の子みたいに育てられてしまったんです…。」  「…どう見ても女の子じゃないすか…?」  「…見ただけでは分かりませんよね…。今、下着を穿いてないので………見せますね…。」  「いや待って下さい!!いきなり他人に見せる物じゃ…」  説得する前に彼女(?)がミニスカートをめくり上げてしまった…!  いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!  いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!
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