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高校の実力テストが終わり、テストの結果が生徒達の元へ伝えられた。
「優真!」
「どうしたの楽人?」
「聞いたか?噂で聞いたら学年で俺等のクラスが一番点数が高かったらしいぞ!」
「本当!?」
「ああ。前にテストをやった時と比べたら全体的にテストの点数が良くなってるんだとよ。」
「クラスで勉強会やって良かったね。」
「優真くん!」
日和がご満悦で優真達に寄って来た。
その後ろには愛やありさの姿もある。
「日向さんご機嫌だね。点数良かったの?」
「うん♪優真君が丁寧に教えてくれたから大分良くなったよ!」
「あたし達も少しは良くなったわよ。」
「へぇ。皆勉強頑張ったね。」
「違うよ優真。お前の教え方が良かったんだって。」
「そんな事無いよ。皆が積極的に勉強したからだよ。」
「それにこんな甲斐性無しが勉強教えたくらいで学力が上がる訳ないだろう?」
「はははっ…確かに………て…」
「むしろ余計な勉強を教えてない方が良かったとボクは思うよ?」
皆が気付くといつの間にか東金城が偉そうな態度で会話に割り込んでいた。
「「「「何処から現れた!?」」」」
「驚いた…いつからそこにいたの?」
「ついさっきだよ日和ちゃん。」
「ホント…あんたって影薄いわね…」
「フッ…こう見てもボクは意図的に気配を消す力を持っているんだよ。」
((((いや…単に影が薄過ぎるだけだろ…))))
「すごーい!忍者みたい!」
「はははっ、褒めたって何も出ないよ。」
「…正直日和ちゃんみたいな可愛いくて天然の女の子がいればあいつみたいに調子に乗る奴も現れると思うのは俺だけか?」
「楽人の言う通りだと思う。」
「「あたし達も同感。」」
「さっきから何こそこそ会話してんだよ?」
「別に。それより君は何しに来たの?」
「フッ…君にボクの実力を特別に教えてあげようと思ってね…。」
「それはまた尊大な親切をありがとう。」
「前から思ってたけどさ、あんたのその自信は何処から出てんのよ?」
「そりゃあボクが東金城の御曹子だからだよ。」
「御曹子だからって…大金持ち!?」
「本当に居るわけないじゃない。どうせまた見栄でも張ってるんじゃない?」
「それはどうかな?」
東金城はニヤリと笑うとポケットから財布を出し、10枚の一万円札を見せた。
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