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先生と母さんが出て行った後、コマがカバンの中からノートを一冊取り出し、見せてきた。
「・・・なんだ?それ」
「今日の授業内容、全部写してきたから」
「あぁ、サンキュー」
正直、あんまり嬉しくない。
渡されたノートのページをペラペラとめくる。
「左頬と、右手首」
「え?」
「腫れてる」
そういってコマは僕の右手首を指差した。
「…本当だ。気づかなかった」
右手首をみてみると、確かに腫れていた。
「あと、ここ。左瞼、切れてる。転んだの?」
左瞼を触ってみると、テープか何かが巻かれていた。
「そうかもしれない」
意識しだしたら、ズキっと痛んだ。
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