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「ツトム、昨日何があったの?」 心配そうに僕を見つめてくる。 『ーそれでは、罰を与えます』 思い出したくもない。 散々な、1日だった・・・。 「なぁ、僕どうなったんだ」 「全く、覚えてないの?」 記憶が曖昧だ。よくよくみると、身体中のいたるところが痛い。 「私が夕方ツトムの家に行ったの。そしたら、家の中からツトムの叫び声が聞こえてきたから、慌てて家の中へ入ったら、ツトムが倒れていたの。それで救急車を呼んでこの病院まで運ばれてきたってわけ」 「鍵あいてたのか?」 「あいてたよ」 おかしいな、いつもの癖で鍵は閉めた筈なのに。 「そっか、ありがとう。コマ、何か俺に用あった?」
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