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本来ならただ嫌悪感の塊しかないはずのその行為に、なぜか抗う気も起きず、なすがままにされるアーサー。
彼の想いも欲望も、全てが彼の唾液と共に流し込まれ、かき回され、溢れてはアーサーの口の端から垂れ、流れて落ちる。
うっとりと目を細め、気づけば受身だったアーサーも、自分を陵辱する舌を求めて舌を絡ませていった。
漏れる、熱い吐息。
絡まってどちらのものかわからなくなっていく、お互いの想い。
理性なんて吹っ飛んでしまうほどの快楽。
ちゅく、と音を立ててアルフレッドの舌が離れる頃には、アーサーの気持ちはさっきまでのキスでの快感一色に染まっていた。
「アルフレッド・・・もっと・・・!」
自分で言うのは恥ずかしいけど、と言う感じでさらにキスをねだろうと口を近づけようとするアーサー。
しかし。
「待った!さっきの俺の質問に答えたら、してあげるよ」
おでこを手のひらで押さえられ、それ以上はできないと拒まれる。
「わ、わかった。で、質問って何だった?」
もっともっとと逸る気持ちを何とか抑え、一部正常に動いていない頭を動かして問う。
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