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「俺と付き合ってることで、お前を不安にさせたくない」
「ふうん」
騙されねえぞ。
本当は、自分が怖くて不安だからついてきて欲しいだけのくせに。
「大志だけだから」
ゴウは真剣な眼差しでそう言うと、祈るように屈んで俺の左指にキスをした。
本当は、嬉しくないはずがなかった。
ゲイからすごいモテるのにそれを捨てて、俺と1対1で付き合ってくれたことが。
ゴウは、ゲイとかそんなの抜きにしても普通にカッコ良くて、絶対相手にされないと思ったけど、俺が「好き」「好き」全開で懐いてたら真剣に付き合いを考えてくれた。
しょっぱなからこんなのと付き合ってしまったせいか、俺は今でも男はよっぽどの奴じゃないと好きになれない。
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