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急に二人きりにされ、若干どころでない、気まずい重い空気が流れたが。
俺が、ノンケ寄りのバイということを知っているゴウは、心底意外そうな様子で俺の顔を覗き込んだ。
「今、彼氏いんだ？」
「う、んん……？」
緊張して、無駄に姿勢が良くなった俺は、答え方に悩みながら曖昧な返事をした。
ていうか、隼哉を勝手に『彼氏』なんて呼んでいいのか？
あいつノンケだし、むしろ『彼氏』って名称に「は？」って言って、ドン引きしそうな気がするんだが。
隼哉も俺のこと、ちょっとは好きでいてくれてると思うけど、あれを恋愛感情って言っていいのか？
男同士でじゃれてたら、ちょっと片足突っ込んじゃったくらいの奴をなんて表現すればいいのやら。
「どっち」
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