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だけど俺は、ゴウの左手の薬指に光る指輪がひっかかって仕方なかった。
ゴウは、「周りからめんどくさいこと言われたくないから」みたいなこと言ってたけど、まだ彼氏に情があるからそうやって指輪してんだろ。
「一緒に住んでんの?」
「……まあ」
「じゃ、協力してやんないと」
俺は、他人行儀な笑顔を作って笑い、強制的にこの話を終わりにした。
どう考えても、ゴウは危険だと思った。
突き放さなきゃ。
今ゴウと関わったら、俺はぐちゃぐちゃになる気がする。
こんなことやってたら確実に、始まりかけた隼哉と終わってしまう。
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