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自分にそう言い聞かせてるのに、腹の底に溜まっていたよくわからない感情がこみ上げてきて、声が震えた。
またみっともなく顔が真っ赤になってるに違いない。
カッコ悪いな、俺。
「今の好きな奴に、絶対愛想尽かされると思うし」
喋りながら、すぐさま怪訝そうな表情をした隼哉の顔が頭に浮かんだ。
別に自惚れてるわけじゃないけど。
すごい嫉妬深いからな、あいつ。むっちゃ独占欲強いし。
昔の男にこんなフラフラしてる俺を知ったら、一瞬で愛想尽かすだろうな。
「ごめん」
いきなりかしこまって頭を下げた俺に、ゴウはどうしていいかわからないようだった。
「……そっか」
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