1363人が本棚に入れています
本棚に追加
「隼哉?」
『……なんだ、どした?』
仕事上がりなのか、電話に出た隼哉の低い声は、とても落ち着いた穏やかな声だった。
隼哉だ。
なんか声が聞けただけで嬉しくて、思わず癒されてしまった。
「今、仕事中?」
『いや、今終わったとこ。何?』
本当に仕事上がりらしい隼哉は、店の鍵を閉めているのか、電話口で何かガチャガチャ作業をしているらしい音が聞こえた。
何と言われても、ただ声が聞きたかっただけなんだけど。
そんなことは言えない。
最初のコメントを投稿しよう!