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窓のからは、いつの間にか茜色の光が射していた、時計を見れば5時を回っている。
あれから演奏を聴かせてもらったりしているうちに、気付くと結構時間がたっていた。
楽器に興味を持った澪は、平沢さんにギターを教えてもらっている。
「あなた達、もうすぐ下校時間よ、早く下校しちゃいなさい。」
さわ子先生は一言告げるとまた廊下へと消えた、この時期は色々といそがしのだろう。
「澪、そろそろ帰ろうか。」
「あ、うん。」
澪はコクリッと頷く。
そして、小さな声ではあるが、しっかりと平沢さんに「ありがとう」言った。
そんな二人を見ていた田井中さんの表情は、優しい笑顔だった。
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