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彼の家に着くと、タオルで優しく拭いて雨で濡れた体を乾かしてくれた。
彼はタオルケットを広げると、わたしをその上に座らせた。
わたしは疲れきっていた。少しウトウトしたと思うと同時に深い眠りに就いた。
目を覚ますと、彼は人肌に温められたミルクを差し出した。
「おまえさん……名前どうしようか?いま友人に相談のメールをしたところなんだが……。」
わたしはヨロヨロとして顔を上げた。
大男は優しい目でわたしを見ると、優しく撫でる。
体の冷えもとれて、お腹もいっぱいになった。彼のお陰だ。
まだ体力の回復は完全ではないものの、どうやら命は助かったらしい。
わたしは、感謝の気持ちを伝えるために声を出した。
「みゃー、みゃー。」
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