好き。

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「開けろ」 「……開けませぬ」 聞こえない程小さい声で抵抗してみる。 だけど部屋にいない振りをするには無理があるというもので。 観念して開けた。 「ケーキ食べた?」 「まだ」 「これいるか?」 そう言って手に持ってたのは、ピンクの1ときみどりの7の数字のろうそく。 「何これ、買ったの?」 「うん。やる」 そう言うと、立ち去ろうとするから思わず肩を掴んで止めてしまった。
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