好き。

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「まあ、その子が附学に絡まれたときに、うまく助けられなくて。 少し怪我したんだよ。 病院とか付き添ったりしてるうちに……告られて。 俺も放っておけないと思ってたし。 それで付き合ったんだ。 でもすぐに、附学の奴らに付きまとわれ始めたから、 それ以上に……一緒にいることが迷惑かけそうで、別れた」 ルリカと距離を置いた理由と全く一緒だった。 ちょっと言葉が見つからなくて、あたしは黙ってしまった。 「……好きだと思ってたんだよな」 小さく呟いた。
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