好き。

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「うん。あたしも少しは気にはしてたよ。 ……お母さんに本当の子じゃないって言われた時は。 でも、本当のお兄ちゃんはいるって言うしさ。 それなのに、誰かは教えてくれないし。 ……最近なの。 お兄ちゃんが誰かって、あの頃じゃ考えられない位、気にする様になったの」 それはヤマ兄が好きだからなんだよ。 口に出せたらどれだけいいのだろうか。 「うん」 「たぶん、キョウとは血が繋がってると思うんだよね。あとはわかんない。……けど……」 「けど?」
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