好き。

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そっか。 気持ちを伝えることって、 あたしが今ここにいるんだってこと、 再確認できることなんだ。 だって、こんなに胸がいっぱいで吐き出してもまだいっぱいなんだもん。 言葉って足りない。 気持ちに全然つりあってない。 なんかわかんないんだけど、この感情が好きだけじゃ足りないと思うんだ。 ヤマ兄を見詰めながらそう思った。 首を傾げてしまった。 だけど、たぶん、どうしたって気持ちと言葉はうまくリンクしないかもって思う。 もしかして気持ちに見合う言葉をあたしはまだ知らないのかもしれない。 それでもどうにかあたしの中にある言葉から、気持ちに近いものを選んで伝えたい。 ヤマ兄の中の「好き」を見つけてくれてありがとう。 そんな言葉が身体から発信される。 ずっと欲しかったヤマ兄の「好き」があたしに触れるから。 もうどうしようもない。
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