好き。
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「口の中、切ってて痛い」 急に口元を押さえたから笑ってしまった。 「今日、ひどかったもんね」 そっと首筋に手が触れて、くすぐったくなった。 「そうだな」 すっと顔が首元に近付いてくる。 ヤマ兄の歯があたしの首筋をガブリと噛んだ。 「いだっ」 狂犬? そう思って涙目で訴えると、「早く消えねーかな」と言った。
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