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それから、目が合うと、また交わすキス。
あたしの髪をいつもの様に優しく撫でる。
唇は少し角度を変えてくる。
まるでお互いのご機嫌を伺い合う様に。
「口開けろ」
ヤマ兄が言った。
口の中でヤマ兄を感じた。
何故か気持ち良かった。
何処が傷口なんだろうって、あたしは探してしまった。
舐めたら傷口広がるのかな。
消毒になるなら、何度でもする。
そんなこと考えたりして。
そっか、これはファーストキスだ。
そう思った。
だって、好きな人とするキスは初めてだ。
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